レチナ IIa世界の大衆機
ドイツコダックは1932年に設立された「レチナ」で有名なカメラメーカーである。前身はシュツットガルトにあったナゲール社、ピュピュレ、ボレンダーなどのカメラで知られる古くからある精密カメラのメーカーだった。コダックレチナは当時としては非常にコンパクトな折畳み式蛇腹35mm蛇腹カメラとして1934年に誕生した。
以来1960年代後半までドイツコダックは一連の大衆機「レチナ」を作り続けることになる。写真はレチナIIa、1951年に生まれた精巧なカメラで初めてレバー巻き上げを採用した最初のレチナとして知られている。ひとつ目式レンジファンダーカメラとしてはコンパクトな部類に入る。このモデルからシャッターは自動コッキングになり、吊環用金具も取りつけられて近代的な精密カメラに仕上げられた。どのレチナもそうだが、蛇腹が今でもしっかりしているのできれいな写真が撮れる。 コンパクトなカメラとしてのレチナはこのモデルまでで、その後はだんだんボディが大きくなっていった。コンパクトな最後のレチナである。 レンズはシュナイダー製クセノン 50mm F2。シャッターはシンクロコンパー、M,X接点切り替え式。
【使用感】 このレチナIIaはレンジファンダー機としては他のカメラよりは一まわり小さく携帯性に優れている。造りは頑丈で大変使いやすいカメラのひとつに入る。メカの塊(かたまり)みたいなカメラで外観の割には重い。クセノンF2は開けると柔らかく、絞るとシャープで使いやすい。 【作 例】 by Retina IIa Xenon 50mm F2 f2 1/25sec
(Dec '89) | ||||||||||||||||||||||