127と16mmフィルムが取れるフィルムカッター

 ジャンク箱に120フィルム用の壊れた蛇腹カメラがあれば簡単にフィルムカッターを作ることができる。120フィルムをカットしてベスト判カメラ用127フィルムと16mmフィルムを作ろうというわけだ。カメラは6x6cm判でも6x9cm判でもかまわない。
 かまぼこ板を利用してフィルム室にぴったりの寸法の下駄のようなものを作り、これにカッターナイフの刃を下駄の端から45mmの位置に埋め込んでやる(フィルム巾が44mmになる位置)。ペンチかプライヤーを使えば相手は板なので簡単に埋め込むことができる。板に刃を埋め込んだ後エポキシ系の接着剤で根元を固めておくとしっかり固定されて安全である。フィルムにスクラッチ傷が入らない様に板の表面はきれいにサンドペーパーで仕上げておくことが望ましい。また、板の装着を工夫すれば、真ん中に穴をあけて取り出しやすくしておけば、ジャンクカメラに限らず現用のカメラでもカッターとして流用することができる。


 フィルムをカットするには、カメラにフィルムを詰めてフィルムを最後まで巻いてやればお終い。自動巻き止めになっていない蛇腹カメラが最適な所以である。もちろんカメラからフィルムを取り出して127のスプールに巻くときは暗室やダークバッグの中で行うことが必要だ。

 120フィルムから127フィルム一本と切れ端のフィルムを半分にカットすれば16mmフィルムが2本取れる。127フィルムはローライ44、ヤシカ44、ベストポケットコダック、パール、ピコレットなどベスト判クラシックカメラにカラー、モノクロの最新のフィルムが使える。127フィルムはユーゴー、ドイツ製他がネット販売で手に入るが数が少なく高価なので購入は最初の1本だけにしてそのスプールを使うのが得策。



 ミノックス用フィルム・カッター
 35mmフィルムからミノックスや16mmフィルムを同様の方法でカットすることも可能である。ジャンクの35mmカメラを流用することになるが、カットにはかなり力がいるので「巻上げ時」ではスプロケットが潰(つぶ)れてしまう。カメラにフィルムを入れ、一旦最後まで空写しをした後、ダークバッグの中で、カメラを開けて”下駄”を入れ、巻き戻しのパワーを使って切るようにすれば問題なくカットすることができる。空写しのときはレンズキャップを忘れないことが肝心だ。写真は自作したミノックスフィルム用カッターと下駄。下駄を入れ替えると16mmフィルム用になる。
 35ミリ24枚撮りフィルムをカットしてミノックス用フィルムを作る場合、一本当たり55枚撮りが2本できる。これでは長すぎるので半分に切って28枚撮り4本として使うのが望ましい。